トラップ大作戦！

雪国育ちなら、誰しも落とし穴を作って誰かをハメたことがあると思う。

アスファルトの地面でそれを実現することはできないので、恥知らずなタリキのために、代わりのトラップを仕掛けることにした。

まずは、奴を誘き寄せるためにある程度、通路を空ける。空きができたらそこに車を置こうとするだろう、その心理を狙うのだ。

通路脇に雪山を作っておく。…作ってというよりは、雪置き場が無いのでそこに積んだという体だ。
幅は“ダメプリ”が入れるギリギリにしておく。しめしめ空いたぞ、と車を入れたところで雪山がズサーッと崩れて、袋のネズミというわけだ。

月が出ているとはいえ、夜で暗いので引っ掛けられるだろう、と思っていたのだが、さすがに怪しさ満点の見た目だったのか、ソーッと侵入してきたのは良いが、途中で出ていってしまった！

失敗、失敗。
他に考えられるとしたら、空けた距離が短すぎたか。出入口を綺麗に空けてウェルカム、ただし場内は除雪中、のタイミングで来ちゃったからかもしれない。

タリキのことだから、僕がザクザクと雪を掘っているのを耳を澄まして聞いていたのだろう。それで、「空いた！」と思って路駐場所から車を回してきたに違いない。恥知らずのタリキ君、来るのが早いよ。こっちの準備がととのってから来てくれなきゃ(笑)

奴は、次は何を考えるだろう。
最有力なのは、「空き巣狙い」…僕が作った退避場所が空くのを待って、労せずに駐車場所を確保することだろう。
残念だが、僕はこの娯楽のためにそこから車を動かすつもりはない。そこも用が済んだら埋め立てる予定だ。


ま、週末は気温も上がるし、雪の嵩も減ってきた。
溶けるほうが早いかもしれないね。