したかないけど不況待ち

東京五輪のあとにまた世の中が不況になると予測されていると聞いた。

五輪関係で成り立っていた仕事がまるっと消滅するのだから、当然といえば当然だ。

あぶれた人たちはどうするのだろう。
同等の収入が見込める職が有れば良いのだが、無かったら…？
不況の到来&治安の悪化がこの国を襲う…なんてゾッとする。
安易な労働力の確保を目的とした移民受け入れがダメなのは、こういう事情もある。


「じゃあ、タイトルのそれは何よ？」
と思われるだろう。

世の中には不況を歓迎する業界もあるのだ。

万年人不足の業界は幾つかある。
共通しているのは、「世の中の景気が上向いているときは人不足（不景気）」ということ。
普通なら選ばれない職種だから、好景気のときは閑古鳥。逆に不景気になれば賑わい始める、というわけだ。

僕が今の仕事に就いたのも、“悪夢のような”民主党政権下のとき。
本当に仕事が何も無くて、あの「ハロワ」の求人さえほとんど無いという異常事態だった。
妥協して妥協して…普段なら見向きもしない仕事に就いた。

要領の良い人たちは、“悪夢のような”民主党政権が倒れ…というか、勝手に自滅して景気が回復し始めた頃に大量に離職していった。
正解だ。
妥協の結果の腰掛けでしかなかったのだから。

そうして残ったのは、要領が悪いか、他に出来る仕事が無い人たち。
当然、そのあとに入って来る人たちにもほとんど期待は出来ない。
実際、僕の上司も言っている。
「最低の最低の最低」の人材しか居ない、と。

だよね…今の景気でこの業界に入って来るのは、ほぼ何かしらのワケアリ物件だ。

そういう状況だから、僕のようなポンコツでも手放せないらしい。

だから、この仕事を辞めようと思ったら、僕みたいな要領の悪い人は不況を待つしかないわけだ。