中学生の頃のことだったと思う。
漫画『少年時代』を読んで、作中に出てくる“アケビ”を食べてみたくなった。
父に聞くと、近場で入手できるという。
連れて行かれたのは、実家から2㎞ほど上流にある、沢というよりは谷川だった。
父と僕と年の離れた妹の3人で谷川を下る。
谷川は眼下を流れるK川に注いでいる。
長く人の手が入っていない川沿いの細道を父を先頭に、ゆっくり下って行く。
10分ほど下ったところで目的のアケビを見つけた。口を開いた紫色の果実がたくさんなっていた。父が「ヤマブドウもあるぞ」と言うので、それも摘む。
せっかくだから下の川まで下ってみようということになって、たくさんのアケビとヤマブドウを抱えたまま、さらに谷川を下る。
…と、そこに巨大な魚!がいた。
最初、鮭だと思ったが、よく見ると違う。
体長30㎝をゆうに超え、40㎝に迫ろうかという巨大イワナだった。
父によれば、川を遡上して産卵にきたのだろうということだった。
僕と妹が「このイワナも捕ろうよ!!」と言ったが、残念、禁漁の時期に入っていたのだった。確か、10月に入って1週間ほど経過していた日のことだったと思う。
後にも先にも、あれほど大きなイワナを目にしたことはない。
時期が来れば思い出す、アケビとヤマブドウと巨大イワナに遭遇した、あの日のこと。
漫画『少年時代』を読んで、作中に出てくる“アケビ”を食べてみたくなった。
父に聞くと、近場で入手できるという。
連れて行かれたのは、実家から2㎞ほど上流にある、沢というよりは谷川だった。
父と僕と年の離れた妹の3人で谷川を下る。
谷川は眼下を流れるK川に注いでいる。
長く人の手が入っていない川沿いの細道を父を先頭に、ゆっくり下って行く。
10分ほど下ったところで目的のアケビを見つけた。口を開いた紫色の果実がたくさんなっていた。父が「ヤマブドウもあるぞ」と言うので、それも摘む。
せっかくだから下の川まで下ってみようということになって、たくさんのアケビとヤマブドウを抱えたまま、さらに谷川を下る。
…と、そこに巨大な魚!がいた。
最初、鮭だと思ったが、よく見ると違う。
体長30㎝をゆうに超え、40㎝に迫ろうかという巨大イワナだった。
父によれば、川を遡上して産卵にきたのだろうということだった。
僕と妹が「このイワナも捕ろうよ!!」と言ったが、残念、禁漁の時期に入っていたのだった。確か、10月に入って1週間ほど経過していた日のことだったと思う。
後にも先にも、あれほど大きなイワナを目にしたことはない。
時期が来れば思い出す、アケビとヤマブドウと巨大イワナに遭遇した、あの日のこと。
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