帰省して、1年ぶりに村の中を歩いてみた。

小学校の跡地の横を通り、線路をまたいで裏道…山手の道を行く。

小学校のグラウンドも裏道も草が生い茂っている。作物の植えられなくなった田畑は人の背丈をゆうに超える草でぼうぼうになっていた。

お墓参りの帰り道、あらためてグラウンドを見回してみた。

校舎を取り壊したあとにでも撤去したのか、いつの間にか遊具が無くなっていた。

グラウンドの端の樹木たちは健在で、記憶にある頃よりもずいぶん大きくなっていた。


集落は年々、更地が増えているようだ。
歯抜けのように、無人となった駅からでも実家が見えた。

若い人たちのほとんどは村を棄てて町に下りたため、村に子供の姿は無い。

「気味の悪い村だ。」と、いつかの行商人が評したが、本当に老いた村になってしまったと思った。

村から、同級生から町役場(現・市役所)に就職したのが何人かいるが、彼らは村の現状に何も思うことは無いのだろうか?このままではいずれ廃村になるだろう。

こんな山の中の僻地を売地にしたところで買う者がいるとは思えない。

村を歩きながら、そんなことを考えていた。

コメント

ガラク
2018年8月15日16:23

何日か前にTVで外国の石造りの廃村に1人で戻り維持管理しながら暮らす男性の様子をやってましたが、石造りでは無い木造家屋の日本の場合手入れをしないと直ぐに朽ちて仕舞うんで移り住む事態大変そうですしね、後日本の場合地域建物の権利関係とか。買い物等は車が有ればなんとでもなりそうですが。家の実家周辺は逆に人口が増え過ぎて新旧住民がギクシャクと言うか険悪みたいですが。

新生! 猫谷ジン
2018年8月15日16:35

利権関係があるので土地の整理が出来ない、わかります。無人となった家もいくつもありますが、ほとんどの持ち主は朽ちるに任せるのでしょう。お金をかけてまで解体する人は少ないようです。
小学校があったからこその村だったんだなぁ…というのがよく分かりました。

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