おばあちゃん家のご飯
2018年7月1日 エッセイおばあちゃん家で食べてたご飯はいつも美味しかったなぁ…と、今でもときどき思い出す。
祖父の家は何代にも渡ってその地域を治めてきた、そこそこ歴史のある家で、大地主。
地域の家々に土地…田んぼを貸していて、収穫の時期になると、人々が次々にその一部を納めにやって来る。
トラックでやって来て、蔵に運び込む。
祖父の家だけでは消費しきれない量が納められるので、毎年、呼ばれてお米をもらっている。
富山は水が良いので、そうして炊きあげられたご飯は美味しい。
釜が違うのか、同じお米を使っても何故かおばあちゃん家のご飯のほうが美味しく感じられた。
思い出すに、おばあちゃんは料理上手な人だった。
和洋中、何でもできた。
遊びに行くと、「○○ちゃん、お昼なに食べたい~?」と聞かれ、答えたものはたいてい出てきた。
そのなかでも、鯖の押し寿司が絶品だった。僕はあまり鯖が好きではないのだが、それだけはいくらでも食べられた。
祖母が亡くなって、その味は失われてしまった。
おばがその味を真似て鯖の押し寿司を作ってくれたが、同じ材料を使ったのにもかかわらず、味は再現できなかった。
もしも今、一つだけ食べたいものが食べられるなら、僕は迷わず「おばあちゃんの鯖の押し寿司が食べたい!」と答える。
祖父の家は何代にも渡ってその地域を治めてきた、そこそこ歴史のある家で、大地主。
地域の家々に土地…田んぼを貸していて、収穫の時期になると、人々が次々にその一部を納めにやって来る。
トラックでやって来て、蔵に運び込む。
祖父の家だけでは消費しきれない量が納められるので、毎年、呼ばれてお米をもらっている。
富山は水が良いので、そうして炊きあげられたご飯は美味しい。
釜が違うのか、同じお米を使っても何故かおばあちゃん家のご飯のほうが美味しく感じられた。
思い出すに、おばあちゃんは料理上手な人だった。
和洋中、何でもできた。
遊びに行くと、「○○ちゃん、お昼なに食べたい~?」と聞かれ、答えたものはたいてい出てきた。
そのなかでも、鯖の押し寿司が絶品だった。僕はあまり鯖が好きではないのだが、それだけはいくらでも食べられた。
祖母が亡くなって、その味は失われてしまった。
おばがその味を真似て鯖の押し寿司を作ってくれたが、同じ材料を使ったのにもかかわらず、味は再現できなかった。
もしも今、一つだけ食べたいものが食べられるなら、僕は迷わず「おばあちゃんの鯖の押し寿司が食べたい!」と答える。
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